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2012年に開始された買取制度は当初1kw/hあたり40円と高めに設定されたことで大規模太陽光発電所の設置申請が相次ぎました。しかし、実際に稼働した発電所は認定量のわずか1割程度となっています。 発電が実際に行われない原因の一つとして弊社では「ブローカー」の存在が関係していると感じています。
そこで、土地所有者と発電事業者が安心して取引できる環境を作ることを目的にブローカー対策室を開設しました。

次は弊社コンサルタントが実際に関わったブローカー案件をご紹介します。

投資家から依頼を受けていると偽って土地所有者の許可を得てブローカーが売電権利を取得した。ブローカーは転売を目論んでいたが長期間売れず、土地所有者が不審に思いブローカーに確認したところ、投資家の都合で事業が遅れているとの回答。
土地所有者から相談を受けた弊社が、ブローカーと交渉した結果、その土地で取得していた売電権利を放棄させることに成功しました。
投資家に売電権利付きの土地を紹介したブローカーが、十分な資料を開示していない段階で手付金の支払いを急かした。
投資家から相談を受けた弊社が、ブローカーとの交渉に同席。全ての資料の開示を受けたものの、詳しく話を聞くと売電権利の購入(先)と土地購入(後)のタイミングがずれていた。先に売電権利を購入させ、その後土地を購入する際に土地代を値上げする計画であったことが判明(ブローカーと土地所有者が共謀していた)。

海外のファンドや国内大手企業がおたくの土地で発電事業を行うことを検討しているので、土地を売って(貸して)欲しいと言ってブローカーがアプローチしてきます。実際にはブローカーのうしろに発電事業者がいる訳ではなく、ブローカーが売電の権利を取得して、その権利を転売することを目的にしています。しかし、売電権利はなかなか売れないのが実情です。そのうちに、本物の発電事業者が現れたとしても、既にブローカーが権利を持っているため、本物の発電事業者はその土地での発電事業を断念します。(ブローカーと本物の発電事業者で話がまとまれば良いのですが、残念ながらまとまるケースはほとんどありません)
売電権利付きの案件を紹介してきます。 条件が良ければ既に他の発電事業者がその案件を購入しているはずですが、特に42円案件が未だに残っているということは魅力がなかったということです。ブローカーは「出回っていない案件」などと説明しますが、実際には使い古しの情報ということが大半です。 ブローカーは手付金等の支払いを急かすことが多く、悪質な場合は発電が出来ない(売電権利が未取得、開発ができない等)案件でお金を騙し取ろうとします。

来月100億円が入ってくる 太陽光ブローカーA氏

 以前は低圧案件を主に扱っていたA氏に1MW案件の情報を持っていないか聞いたところ「俺は特高案件しか手掛けないんだ。」と強めの口調で言われた。ここ2年くらいのA氏は低圧案件を話題にしただけで不機嫌になり、高圧案件でさえもガキの小遣い稼ぎと鼻で笑う。
最近のA氏は相手が誰であっても初対面では「これまで10件以上仲介を成功させてきた。」と自慢する。 そして続けてこう言うのがお決まりである。

「来月には大型案件の仲介が成功するので100億円の手数料が入ってくる。」

仮に総工費の3%を手数料として得られるとすると、約3300億円のプロジェクトということになる。 太陽光発電所の建設コストを30万円/kWと想定すると、3300億円のコストが必要な発電所の規模は1100MWということになる。

100億円の手数料の話は2年以上言い続けているが、「ずっと言い続けているが本当なのか?」と怪しむ相手には「契約書の文言修正に時間がかかっている」・「ファイナンススキームの修正があるため」などの言い訳でごまかしている。

ところでA氏はどうやって生活を維持しているのであろうか? 風聞によると深夜早朝のアルバイトを掛け持ちしているらしい(昼間はブローカー業のために仕事を入れていないとのこと)。

手付金を支払えば… (自称)小形風力販売業者B氏

 B氏の会社は小形風力発電の分譲販売を手掛けているとのことであった。 B氏によれば、約1000区画の設備認定を受けており、順次販売を開始していくとのことであるが、 B氏とNDAを締結した後も具体的な設置場所は明らかにされず(県名のみ開示)、発電機のメーカーも聞く度に変わるなどきちんとした情報を得られない状況であった。 しばらく放置していたところB氏から連絡があり、

「手付金を支払えば全ての情報を開示する。」と言ってきた。

FIT開始当初に悪徳な太陽光ブローカー連中がよく使っていた詐欺的なフレーズを久しぶりに聞いた。

大物政治家・大手メーカーとの関係を匂わせる バイオマス燃料ブローカーC氏 / D氏

 C氏は大物政治家と親密な関係であると前置きして、「某国から間伐材を無料で調達できる利権を手にした。この利権の受け皿となる会社を設立するので出資してほしい。大きな利権なのでそれなりの金額を出資してもらうことになる。」との要請があった。C氏は元太陽光ブローカーであったが、最近はバイオマス関連で動いているようである。

 一方のD氏は大手電機メーカーと太いパイプがあると前置きして、「大手電機メーカーが製造する発電機向けの燃料となる植物油を海外から輸入して独占販売できることが決まった」との話をしてきた。 D氏が嘘をついている前提ではあるが、D氏はこの後どのようにお金を得る(詐欺を働く)つもりなのだろうか?
※両氏は互いに無関係

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